令和2年度概算医療費はコロナの影響で 3.2%減

厚生労働省は8月 31 日、令和2年度の概算医療費が前年度から 1.4 兆円減少し、42.2 兆円になることを公表した。

伸び率はマイナス 3.2%で、過去最大の減額幅

高齢者数の増加や医療の高度化などを背景に年間2%程度増加していくのが例年の傾向だったが、本年度はコロナの感染拡大を受けて受診控えが生じたことや、マスク着用などの感染対策が徹底され、インフルエンザ等の呼吸器系疾患が減少したことなどが影響した。

同省はコロナが医療費に与えた影響について注視する考え。

概算医療費は医療機関からの診療報酬請求(レセプト)に基づき医療費を集計したもので、労災・全額自費等の費用を含まず、国民医療費の約 98%に相当する。