健保組合の8割が赤字、実質保険料率 10%超える

健康保険組合連合会は4月 22 日、令和3年度健保組合予算早期集計結果の概要を公表した。

それによると、令和3年度予算の経常赤字は5,098億円となり、健保組合の約8割(77.9%)にあたる 1,080 組合が赤字になる見通しであることがわかった。

前年度から169 組合の増加。高齢者拠出金の上昇が続き、もともと財政状況が厳しいなか、保険料収入が前年度比で 2.6%減少するなど、新型コロナの影響が健保組合の運営の財政にも大きな影響を与えた格好だ。

保険料率を見ると、料率を引き上げたのは 115 組合。平均保険料率は前年度から 0.01 ポイント増の 9.23%だが、収支均衡に必要な財源を賄う実質保険料率は同 0.35 ポイント増の 10.06%で、初めて 10%を超える見通しだ

なお、協会けんぽの平均保険料率 10.0%以上の健保組合は 297 組合となった。集計は令和3年度予算編成状況の報告に基づき、同年4月1日に現存する 1,387 組合の財政状況を推計した。