世界保健機関(WHO)は12日、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」が、世界で広がる別の変異型「デルタ型」と置き換わるとの見方を示した。オミクロン型へのワクチンの効果については情報が限定的であるとしながらも「効果が下がっていることを示唆する」とした。
英国などデルタ型が多い国でもオミクロン型が急速に広がっているとみられるため、「市中感染が起きているところでは、デルタ型と置き換わるだろう」とした。「免疫を回避しているのか、感染力がそもそも高いのか、あるいはその両方なのかは不明だ」と付け加えた。
ワクチンの効果が下がっている可能性があるとの見方は初期的な報告や、ウイルス表面の「スパイクたんぱく質」に多数の変異が入っていることを基に判断した。
毒性は、南アフリカからの報告や欧州で見つかった感染のすべてが軽症・無症状であることから弱くなっているとの見方がある。WHOは「どの程度オミクロン型の毒性が下がっているかはまだわからない。さらにデータが必要だ」とした。
日経新聞電子版より引用2021年12月13
オミクロン型の毒性について、WHOは毒性が下がっているかはまだ分からないとしています。
一部の医療機関などの報道で、重症化リスクが低いことが報じられていますが、WHOは慎重な見解を示しています。
オミクロン型を過度に恐れる必要はありませんが、楽観視するにはまだ時期尚早ですので、引き続き警戒を怠らない姿勢が大切だと思います。