高齢者接種「2月完了」難路 「券なしでも可」周知不足

本日の日経新聞の記事によると、高齢者への新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を巡り、2月末までに希望する高齢者の接種を終えるとの政府想定が難路にさしかかっています。

政府が2回目からの接種間隔を何度も見直したことで、対応が追いつかずに接種券が配送できていない自治体があります。厚生労働省は接種券なしでも接種可能としていますが、十分に周知できていません。

現状では、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者でさえ、打ち終えたのは27%にとどまります。

背景には、当初、2回目から原則8カ月としていた接種間隔について、政府は高齢者などの対象ごとに何度も見直してきたため、自治体がその都度、必要な対応を迫られ、特にネックとなっているのが、接種券の配送の遅延のようです。

政府の政策決定から、印刷業者への接種券の印刷依頼や、発送業務の委託業務の発注などを行うのに時間を要しました。

接種の遅れは高齢の重症、死亡者が増える一因になっていることを考慮すると、接種券がなくても接種ができることの一層の周知徹底が必要ではないかと思います。

日経新聞2022年2月17日より引用