岸田文雄首相は23日、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染が広がる都道府県で無料検査の対象を拡充すると表明した。希望者全員に無料でPCR検査や抗原検査を受けられるようにする。感染経路を特定できない市中感染が確認された大阪府や京都府、米軍基地で感染者がみつかった沖縄県で適用する。
首相は都内で開いた内外情勢調査会で「オミクロン型の封じ込め対策が必要な地域については不安のある全ての方を対象に無料検査を実施できるようにする」と述べた。大阪、京都、沖縄の3府県を例に「不安が広がっている」と指摘した。
これまで無料検査は症状のある人や濃厚接触者らのほか、12歳未満や健康上の理由などで接種を受けられない人を対象としていた。感染が広がって検査希望者が急増した場合、検査体制が間に合うかどうかは不透明だ。
オミクロン型は感染力が高く、ワクチンを2回接種済みでも感染する可能性があるとされる。接種済みや無症状者も含めて幅広く検査すれば感染の広がりに歯止めがかけやすくなる。
首相は21日の記者会見でオミクロン型への対応に関し「早期探知を徹底する」と強調していた。
日経新聞電子版2021年12月24日より引用
日本でも希望者全員に無料でPCR検査を大阪府、京都府、沖縄県で実施できるようにすることが決まりました。
検査体制が間に合うか不透明とのことですが、それも見込んで政策決定すべきではないかと思います。
また、国内では、他の都道府県への移動の制限がありませんので、感染者が都府県をまたいで移動していた場合、全国に感染が広がるのは時間の問題です。地域を限定した指定が初動の対策としてどこまで効果があるのか不透明ですので、やはり、個人レベルでは引き続き感染対策に細心の注意をはらうしかなさそうです。