新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」に対し、治療薬の効果への期待が高まっている。
米メルクの飲み薬「モルヌピラビル」は、細胞内でウイルスの増殖に欠かせない遺伝情報「RNA」の複製を邪魔する。「変異によらず効果が見込めるため、オミクロンに対しても効果が期待できる」(日本法人MSD)
これまでの治験では重症化リスクのある発症5日までに投与を始めた患者の入院・死亡リスクを3割低減したといい、英国で11月に実用化した。日本でも承認申請しており、厚生労働省は24日に承認の可否を審議する。
米ファイザーが開発する「パクスロビド」は2種類の飲み薬を合わせて服用する。同社は実験室レベルで解析したところ、このうち1剤が「プロテアーゼ」と呼ぶ酵素の活性を抑制し、オミクロン型ウイルスの複製を阻止する効果を確認したという。現在、米国で緊急使用許可の承認申請中。
日本勢では、塩野義製薬が有効性を検証中で2021年中に承認申請を国内で行う。
日経新聞電子版2021年12月16日より引用
海外で新型コロナウイルスの飲み薬の開発が進みようやく日本でも米メルク製の飲み薬「モルヌピラビル」が承認される可能性が高いです。飲み薬が承認されれば、入院する患者の数が抑制され、医療のひっ迫に歯止めがかかるため医療現場の負担も軽減されるのではないかと思います。日本勢としては塩野義製薬が飲み薬を開発し、2021年中に承認申請を行う予定です。日本の製薬メーカーはワクチン開発では海外に遅れを取りましたが、飲み薬は頑張ってもらいたいです。